妊娠して出産する。それは、当たり前のようで奇跡です。
友だちが出産した、街中でお腹が大きな妊婦さんを見る。
妊娠したら出産できると思っていた。それなのに、なぜか流産した。
流産って、予想していないタイミングで訪れるため、とてもつらい思いをされていると思います。
私は、妊娠9週目のときに稽留流産しました。
新たに妊娠するまでの1年間は受け入れられませんでした。
でも、気が楽になった方法がありましたので、お伝えしますね。
今悲しくてつらくてどうしたらいいのか分からないという方へ。
読む前と比べて、ちょっと元気が出たかなと思ってもらえれば嬉しいです。
流産して立ち直るにあたって
流産したときの話
当時、どんな精神的な状態だったか、少しお話をしますね。
流産の診断をどうしても信じたくなかった
いつものように妊婦検診のために病院へ行ったある日。
突然、流産という診断を受けました。
心拍確認ができた次の検診でした。
心拍が止まっていたときは、何分か待てば動き出してくれるかも。とか
動きが小さすぎて動いているのが見えていないのかも。と
いろいろな期待を抱きました。
まさか自分が流産?と思いました。
しかもそのとき、隣の診察室ではたまたま同級生が診察されていて
「順調に大きくなってきましたね。」「良かった!」という
先生との会話が聞こえていた中での診断でした。
こっちの診察室では
「さっそくだけど、取り出す必要があるのよ。まず血液検査するね。また呼びますので待合室で待っていてくださいね。」という、経過が順調なときと全く違う流れ。
待合室に戻り、お腹の大きなママさんたちの横に座る。
診察前と違って、急に待合室の景色がモノクロに見えました。
私ここにいちゃいけない気がする、場違いだなぁという気さえしてきました。
妊娠を知っている人への流産の報告がつらかった
当時は営業職に就いていました。
つわりが始まっていて、迷惑をかけてしまうかもしれないため、一部の人に妊娠していることを伝えていました。
すると、インフルエンサーのような方に伝わり、妊娠しているという話が広まりました。
どこまで広まってるんだろう、流産したことも広まっているのかなという
二次災害のようなつらさがありました。
そもそも会社には安定期まで伝えないのが良かったのかもしれません。
ただ、つわりで早退する・休むといった状態になっていたので、心配かけないために妊娠を伝えていました。
今でも伝えるべきだったのか正解は分かりません。
流産後に立ち直るには、まずは発散がおすすめ
結論として、無理に立ち直ろうとしなくていいと思います。
精神状態を元に戻すために、いろいろと調べてたどり着いていただいたのに、拍子抜けするような内容でごめんなさい。
もちろん立ち直ろうとすることは、素晴らしいです。これから未来のために大切です。
ただ、私は無理に立ち直ろうとして、悲しさが倍増しました。
最初は、とにかく発散がおすすめです。
泣く、笑う、食べる、寝る、話す、書く、運動する・・。
人によって発散方法が違うので、自分に合った発散できる方法がいいです。
つらいときにやっている発散方法は何ですか?
・人に話すのは、きっと泣けてくる。自分1人で消化したい。いっぱい泣いて、いっぱい笑おう。
・夫にひたすら話そう。
・涙すらでないから、とりあえずしっかり寝て、しっかり食べて過ごそう。
・何もやる気が起きないから横になっていよう。
どれも素晴らしい発散方法です。
特におすすめの発散方法は日記
私は日記を書くことで頭の中がすっきりしました。
人に見せない自分だけのノートを用意して、ひたすら感じたことを書きました。
文章になってないような「つらい!」「今日は特に泣ける!」という言葉でもいいです。
頭の中に浮かんだ言葉をそのままにしていると、
早く立ち直らなきゃとか、こんなことを思っちゃうから私は流産したのかも。といった
ネガティブな言葉まで連想してしまいました。
そんなときに、日記をつけていると、悲しいのは当たり前だとひたすら自分のことを認めてあげる作業になり、少しずつ満たされていく感覚がありました。
そして、泣く日が減ってきた、少し笑えるようになってきた、泣かずに人に話せるようになってきた、そんなタイミングで、始めたことがあります。
立ち直るまでの10の方法です。
流産から立ち直る方法 10選
一つ取り組んで達成感、また一つ取り組んで達成感というように積み重ねていきました。
苦しさに向き合う時間を減らしていったら、1日のうちで悲しくなる時間が減っていきました。
・流産した人のブログを読む
・夫婦で腹を割ってしっかり話し合う
・考え方、生き方を決める
・今しかできないことをする
・妊娠に向けて切り替える
・事実に向き合う
・外で泣ける場所、泣けるタイミングを見つける
・仕事に没頭する
・資格の勉強する
・流産した原因が自分でないことを知る
私の体に問題がある?つわりで気持ち悪いときに仕事へ行ったから?重い荷物を持ったから?など
原因を探して、自分を責めていました。
もう苦しい思いをしているのだから、これ以上責めなくて大丈夫ですよ。
確率的にあり得る話だと知るだけで、たまたま私が流産する人に選ばれただけなんだと思えました。
・流産した人のブログを読む
先輩ママさんの経験談を読んで、流産で苦しい思いをされている方って意外と多くいることを知りました。
公けにされていないだけみたいです。
芸能人の方でも公表されている方もいて、乗り越えて楽しく過ごされているブログを読むと私も頑張ろうかなと思えました。
・夫婦で腹を割ってしっかり話し合う
旦那さまに、正直な気持ちをぶっちゃけましょう。
「街でマタニティマークを付けてる女性を見るのがつらい」
「一人子どもがいるのに、お腹も大きい方を見ると羨ましい」
「電車に子ども連れのママさんが乗ってきたら、違う車両に移動してしまう」
人を羨ましがってばっかりで、人として引かれるかもしれないと思いながらも、毎日のように夫に話していたらすっきりしてきました。
実は同じように夫もショックを受けていたことを知れたり、
忙しくても弱音を吐いたときは共感してくれるタイプなのかと知れたりして、夫への信頼感が強くなりました。
・考え方、生き方を決める
少し気持ちが落ち着いて、人に話せるようになった頃、いろんな考え方を聞きました。
「元々長く生きるのが難しかった子かもしれない。」
「お腹の中に来たかったけど、ちょっと早かっただけでまた来てくれる。」
「妊娠できる身体だよと教えてくれたのかもしれない。」
納得できる考え方を持つと、ぶれない軸ができました。
・今しかできないことをする
妊娠中に控えていた、お寿司を食べたべたり、お酒を飲みました。
出産すると難しくなる旅行もしました。
取れたての魚を食べながら、べろべろになるまではしごして飲む金沢旅行
観光地をハードに移動しまくる関東旅行など。
思い残すことがないように、たくさん2人の思い出を作れました!
・妊娠に向けて切り替える
妊娠が怖くなくなってきた頃、もう一度妊娠できるように食生活や睡眠を整えました。
初めて妊娠したときに、野菜が足りてなかったかな、無理して動いていたかなという反省点を活かすことで
必要な経験だったのかもしれない。と思えるようになりました。
・事実に向き合う
妊娠中のママさんや赤ちゃんを見ると、何で私は・・・と比べてしまうため、
ママさんが集まる場所をずっと避けていました。
でも、少し元気が出てきた頃、なんだかまぶしく感じていた百貨店のベビー用品売り場で出産祝いを買って、出産した友だちに会いに行きました。
本当は同じ学年だったのになと、ふと思い出しましたが、一つ強くなった気分になりました。
最終的に、通勤中はあえて女性専用車両の優先座席の近くに立ち、一番出会うのを避けていた妊婦さんに慣れていくようにしました。
・外で泣ける場所、泣ける方法を見つける
当時、仕事中に泣きそうになったときは、お手洗いへ行ったり、目薬をさしてごまかしていました。
人目が気になるのに泣きそうなときは、何度かやってきました。
同僚の妊娠を聞いたとき、取引先の方の産休取得の連絡を知ったとき・・・。
どうしても我慢できないときに役立ちました。
・仕事に没頭する
目標を持って、目の前のことに集中していると、他のことを考えずに済みます。
もしこれから産休・育休を取るときがきたら、スムーズに引き継げるように、
復帰を望み続けてもらえる存在になるために、没頭しました。
・資格の勉強する
会社から帰宅後や休みの日にファイナンシャルプランナーの勉強を始めました。
お金の知識をつけるため、そして集中できるものを作るためです。
何とか意味ある悲しさにしたい、悔しさにしたいと奮闘し、ファイナンシャルプランナー3級を取得しました。
まとめ
ここに書いている方法は、まったく参考にならないかもしれません。
ただ、つらいときは自分の気持ちに正直になる。
そして、立ち直り方はたくさんあることだけでも知っていただければと思っています。
立ち直ろうとしている気持ちを抱えながら過ごされているだけで、十分頑張られています!
どうか、いつか笑って過ごせる日が来ますように。
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